基軸通貨とは
基軸通貨とは為替市場で中心に扱われる通貨の事です。基軸通貨になるには、色々な条件があります。
【1】軍事的に指導的立場にあること(戦争によって国家が消滅したり、壊滅的なダメージを受けない事)
【2】発行国が多様な物産を産出している事(いつでも望む財と交換できること)
【3】通貨価値が安定している事
【4】高度に発達した為替市場と金融市場を持つこと
【5】対外取引が容易な事
19世紀半ばまでは、国際金融センターとして強力な立場を背景にイギリス・ポンドなどが基軸通貨でしたが…第一次世界大戦で欧州各国は経済でダメージを受ける一方、逆にアメリカは戦争特需(戦争により経済が大幅に活性化)で経済が急成長したため…基軸通貨が機能面でイギリス・ポンドからアメリカ・ドルに移りました。
ドル基軸通貨体制
アメリカのドルを基軸通貨とする国際通貨体制。第二次世界大戦後、ドルを唯一の金本位通貨とし、各国通貨の為替レートをドルとの間で固定するブレトンウッズ体制のもとで始まり、1973年に変動相場制へ移行した後も実質的にドルが基軸通貨の役割をはたしている。
MIMUポンドライオン
ドルと金は逆相関があり、ドル安が起きると金の値段が高くなり、反対にドル高になると金の値段が安くなります。
基軸通貨国が受ける恩恵
アメリカ経済が不景気に陥った場合…他の国がアメリカとの取引を控える動きが出るのが自然な流れですが…
世界貿易の決済にはドルが使われています。なので…他国はドルをアメリカから調達しなくてはいけません。
すると…外国からのお金が流れ込み続ける為、不景気からの立て直しが他国より早くなります。
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アメリカは1871年からずっと経済大国一位を保持しています。
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